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田舎より都会がいいのか?
「田舎と都会、貴方はどちらに住んでいますか?」
この質問でアンケートを取ると、理論上は回答者の半数以上が都会と答えるだろう。
なんせ都会は人口密集地だから都会なのであって、自ずと居住する人も多いのだ。人が少ない都会はもはや都会とは呼べないし、人が多い田舎はベッドタウン、都会に片足を突っ込んでいる。
というわけで、全体数で見ると田舎の人は都会の人に比べて人数が少なく、都会に比べて田舎の実態を把握している人は少ない。
田舎は何かとマイナスイメージが付いて回る場所で、教養のない者を田舎者と侮蔑したりするが、はたして田舎は良くない場所なのか。
私はそこまででもないと思う。
確かに「流行が遅れてる」とか「時代の最先端を行ってない」という指摘をされるが、それに関しては御最もである(何なら流行が遅れてくる以前に、来ないまである)。
しかし、別の部分では都会より良い所もある。ここでは田舎で育った後に都会に出てきた時の筆者の経験を元に、田舎の良さを比較してみようと思う。
(と、その前に、読者との齟齬が無いようにこの場合の都会と田舎の定義をしておくと、自分的には都会と田舎の違いは、その地域に商業用の(家庭菜園規模ではない)農業区画があれば田舎、なければ都会と思っている)
田舎の良さをご紹介
開放的で眺めがいい
田舎の良さで真っ先に語るところがあるとすれば、「開放的」であることだろう。なにせ隣家との間に畑があるので距離は100m単位であり、自然の景色を遮る建物がないのだ。
都会に住んでいると殆ど何処を見ても視界の殆どは建物しかなく自然を感じることがないのだが、田舎暮らしをしていると四季豊かな自然を眺めることができ、心に落ち着きが出てくる。
涼しいのでエアコンなくても結構快適
最後の部分は自分が田舎育ちだからという理由なのかもしれないが、自然に囲まれていることによる明確なメリットはもう一つある。
ヒートアイランド現象が起きないため、都会よりも涼しく過ごしやすいのだ。
都会の場合はエアコンが生活必需品みたいなものなので気にしない人も多いかもしれないが、筆者は実家は田舎だが、今は都会の学生寮住みであり、そこにエアコンはついてないのだ…(おまけに熱帯夜の日に限って無風になる。殺す気か。)
え?自然なんてただの複雑な緑色だから興味ないし、書いてある通りエアコンをつけていれば関係ないじゃんって?まあまあ、まだ語り始めたばかりだから下にスクロールしてみなさい。
隣家が遠いから騒いでも大丈夫
「お客様―!お客様の中に、隣人との騒音問題で悩んでいる方はおりませんかー!」
この言葉にピンときた君が迷惑を被っている側なのか、迷惑をかけている側なのかはわからないが、隣人を気にせずに暮らしたいという人であれば、田舎に移住する事をお勧めする。
隣家との間隔は100m単位であるため、多少騒がしくしても音が隣家に到達する前に周りに発散するため、騒音はほぼ気にならないし、気にされない。(というより農家の方も明日雨が降るとわかった時に、牧草を夜通しロールにする作業をしたりして騒がしくなったりするので、お互い様といった感じである。)
楽器の練習し放題
筆者はチューバという金管楽器を吹いているのだ(筆者のアイコンにしている楽器)が、これがとても音が低く、音が大きい楽器なのである。
都会の中で吹こうものなら、騒音と低周波振動によって一瞬で苦情が来るのは想像に難くない。そのため都会にいる時は中々練習の機会が持てないのだが、田舎の実家に帰ることができればいつでも練習ができる。
チューバ奏者でなくとも、楽器を演奏する趣味を持っている人にとっては防音に敏感になる必要がないので、理想の環境ではないだろうか。
ただし、この件は自分の地元が気にしないだけかもしれないので、移り住もうと考えている人が居るならご近所周りに許可を取っておこう。親しき中にも礼儀ありである。
田舎には自然しかないのだが、ないからこそ生まれるメリットもある。
田舎の暮らしはソーシャルディスタンスがとれるし、3密になってしまうことが無く、現在の社会にピッタリだと思う。
まあ取り敢えず私が言いたいのは、田舎はそこまで悪い所ではないということだ。