はじめまして!宇部高専2年の笹です!
今回は、高専の学生寮に入ることを検討している人に向けて、学校のホームページやオープンキャンパスだけでは分からない寮生活のことを書きたいと思います。
目次
まずはメリットから紹介!自身の成長につながるかも
メリット1.コミュ力が身につく
寮は二人部屋か三人部屋が基本です。
そして、寮に入るような遠方から来るということは、同じ中学校出身の人が少なかったりいなかったりすることが多いため、初対面の人たちと5年間共同生活を送ることになります。
私も入寮時はほとんど知らない人ばかりでした。
私は中々極まった人見知りですが、寮に入ったことですれ違う他の寮生や先生に挨拶をすることができるようになったり、あまり面識のない人と話す場面で以前ほど緊張しなくなったりしました。
人見知りやコミュ障を多少荒療治でも改善したいという人は、ここほど適した治療場はないと言っても過言ではないかもしれませんね。
メリット2.協調性が身につく
上と少し似ていますが、共同生活をする上で欠かせないのが協調性です。
寮では、風呂や談話室、洗濯機など、共用の設備が多いです。
自分のことだけを考えていてはたくさんの人に迷惑がかかってしまいます。
また、寮にはルールが存在します。
例えば、宇部高専の女子寮では「他寮生を見かけたら挨拶する」、「学年によって風呂に入れる時間帯や同時に入っていい人数が決まっている」、など多くのルールを守って生活しなければいけません。
決められたルールのもとで生活することで自然に協調性が身につきます。
寮生というステータスは、就活の際にも協調性に期待されて有利に働きます。
メリット3.生活力が手に入る
家で生活する人の大半は、家事全般を親に任せきりではないでしょうか。
寮では、洗濯物は洗濯から畳むまで全部自分でやらないといけなかったり、部屋で過ごしていて発生するゴミは自分で分別して捨てに行かなければいけません。
下級生のうちは風呂の準備や掃除をしたり、朝に寮棟全体を掃除したりする仕事があったりします。
食事は寮食があるので楽ですが、それ以外の家事は基本自分の力でなんとかしないといけません。
自分は寮に入るまで家事を何もしてこなかったので、最初は慣れるまでに苦労しました。
特に洗濯が大変で、洗濯機の使い方がよく分からなかったり、洗剤の量はどこを見ていいかわからなかったり。
高専生の卒業後の進路には県外就職も多いです。
生活力は、将来一人暮らしをすることになったときに分かりやすく役に立つ力でしょう。
親元から離れて暮らす予行演習にもなります。
個人の感想です。デメリット3つ
デメリット1.意外と忙しい
寮生といえば、毎日の通学の時間がほぼ無いことが分かりやすい利点として思い浮かぶかと思います。
実際その通りで、朝気が付いたら始業5分前だった!という時でも大急ぎで部屋を出たら間に合っちゃいます。
しかし、だからといって暇なわけではありません。
寮は共同生活なので、風呂や食事の時間が決まっていたり、点呼があったり、消灯時間が決まっていたりして、実はまとまった時間を確保することは意外と難しいです。
ゲームをしていても良いところで点呼の時間になったり、もう少し勉強がしたいと思っていても消灯時間が来たら電気を消さなければいけなかったり、なんていうのは日常茶飯事です。
デメリット2.みんな気を抜きがち
アニメや漫画でも寮の描写があったりしますよね。
ああいうフィクションにおける寮というのは大抵広くて清潔でおしゃれな感じですが、あれを想像しない方がいいです。
フィクションがフィクションたる所以は現実に存在しないことにあります。
女子寮でも男子寮でも、同性しかいない空間での生活になるので気を緩めてしまう人が多い印象があります。
女子寮では、談話室や風呂場にヘアピンやピアスなどの小物がちょこちょこ落ちていたり…中々フィクションのようにはいきません。
デメリット3.気分でご飯を選びたい人はつらいかも
献立が事前に決まっているため、苦手な食べ物があったり気分で何を食べるか決めたい人にとっては合わないものが出る可能性もあります。
寮によって提供元は異なると思いますが、宇部高専寮食のカレー、麻婆豆腐、担々麵などは、カレーの中辛でさえ辛いと思う私にとっては結構辛く感じます。
寮食の味が気になる方は、オープンキャンパスなどの機会に学食を一度食べてみるといいかもしれません。
まとめ
寮生のメリット、デメリットを複数紹介してみましたが、参考になりましたか?
入寮を考えている人たちは、学校のホームページやオープンキャンパスでの説明を聞くだけではなく、実際に寮で生活している人の意見をたくさん聞いてから決めた方が後悔しない判断になると思います。
一度入寮したあとで退寮したり、途中から寮生になったりすることもできると思うので、入寮にかかる費用を考えると慎重に決めた方がいい事柄ではありますが、あまり重く捉えすぎず、お試しで入寮してみてもいいかもしれませんね。